26 Jun 2026
【“茹でガエル化”する社会】作家・豊永浩平が語る現代の「ぬるい絶望感」/正義と悪の二元論を疑え/ヒーローは危うい/“分かりやすさ”という罠/時代の流れに抗う「小説という免疫」【FUTURECARD】
TBS CROSS DIG with Bloomberg
沖縄の現代と 80 年前の戦争をクロスオーバーさせ、連綿と続く暴力の構造を問い直す小説『はくしむるち』の著者・豊永浩平が、創作の意図と背景を語る。二人称を用いることで読者を歴史の当事者として引き込み、善悪二元論に陥らない複雑な人間模様を描き出す。いじめや軍隊、サブカルチャーといった身近な事象に潜む暴力の連鎖を浮き彫りにし、安易な答えを出すことよりも問いを立て続けることの重要性を説く。沖縄という土地で生きる若者の閉塞感や、過去の記憶をいかに現代へ接続するかという課題に対し、文学というメディアを通じて想像力を開く可能性を模索する。歴史を教科書的な物語として遠ざけるのではなく、個人の生と地続きのものとして捉え直す試みが、現代社会における暴力への抵抗として機能する。
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