本屋大賞『カフネ』シスターフッド・お料理小説…読みどころを紹介します（本好きの昼休み#126）

このエピソードでは、本屋大賞を受賞した安部彰彦さんの小説「カフネ」をテーマに、ヨッシーとガンちゃんが作品の魅力を語り合います。物語は、弟を亡くした薫子が、弟の元恋人である刹那と出会い、家事代行サービス「カフネ」の仕事を手伝う中で、互いの距離を縮めていく様子を描いています。ガンちゃんは主人公カオルコの生きづらさに共感し、ヨッシーは刹那との関係性を「良いコンビ」と評価し、映画の好みを巡る漫才のような掛け合いを絶賛します。さらに、どんなに自立していても人は一人では生きられないというテーマや、登場人物が抱える生きづらさ、食を通じて人々が繋がり、支え合うことの重要性が議論されます。特に、刹那が小学生に「おにぎりを作れるようになると人生の戦闘力が上がる」と語る場面は、生きる力や希望を与える象徴として取り上げられました。この作品を通して、生きるとは何か、支え合うとは何かという普遍的な問いを投げかけ、読者に深い感動と共感を与える点が強調されています。