
日本ホラー小説の歴史を紐解き、ジャンルの変遷と確立の過程を検証する。古事記や日本神話に見られる怪異から、平安時代の物語、江戸時代の娯楽としての怪談文化まで、日本人の恐怖に対する感性は古来より脈々と受け継がれてきた。明治期には西洋文学の流入によりホラーが再発見され、江戸川乱歩が「怪談入門」を通じてミステリーや怪奇小説をホラーの文脈で再定義したことが、ジャンル形成の重要な転換点となった。その後、90 年代に「リング」の登場やホラー専門レーベルの設立、新人賞の創設が重なり、ホラーは独立した文学ジャンルとして確立された。書評家・怪奇幻想ライターの朝宮運河が、自身の著書『日本ホラー小説史』に基づき、ホラーがどのように時代を経て現在の形へと発展したかを解説する。
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